ヒアルロン酸注入は、しわの折り目や凹み改善だけでなくさまざまな審美的用途に使用されている。 もちろん、ゲル粒子の大きさによっては細胞のマトリックスを通り抜けてしまうため、注入部位にあった適切なゲルサイズのヒアルロン酸を 選択することが大切だ。
ヒアルロン酸の効果の持続期間は人により、製品により、注入部位により大きく異なる。 たとえば、レスチレンを製造しているメーカーの資料だと効果の持続期間は6ヶ月〜12ヶ月としているが、 日本で僕たちが見る限り、純粋なレスチレンだと3〜6ヶ月がいいところである。持続期間を延ばす方法として、注入後2〜4週間後に再注入 (タッチアップ処理)を行うとよいと同社では紹介している。
- しわ全般
- 鼻を高く
- 口唇を厚く
- アゴを形成
- ほほをふっくら
- その他、顔の窪んだ部分をふっくらと
- バストを少し大きく
しわ全般の改善
ヒアルロン酸は鼻唇溝(ホウレイ線)、口唇周りの小じわ、口唇の合わせ目、ほほのシワなどさまざまなしわの改善に有効だが、 額や眉間、目尻の小ジワ(カラスの足跡)などの「表情筋によるシワ」には、ボツリヌス毒素(ボトックス)のほうが適切な場合もある。
皮膚が薄い上まぶたや下まぶたへの注入は凸凹になる可能性がとても高いので、積極的に行っているクリニックは非常に少ない。 仮に注入するにしても、そのまま使わずに薄めて使用するケースがほとんどのようだ。当然、持続性は低下し短期間で吸収されてしまう。
口唇を厚く
はっきりいって、口唇に注入するのは痛い。
バストを大きく
これは最近出てきたヒアルロン酸の使用方法であるが、ゲル粒子が非常に大きい製品が開発されてきたことと関係が深い。ただし、 注意しなければいけないのが、ヒアルロン酸の注入量の問題である。バストを1サイズ大きくするだけでも、相当量のヒアルロン酸を消費する。 はたして、一度に大量のヒアルロン酸を注入して問題が無いのか、そこのところは意見が分かれるところだと思う。ちなみに米国FDAでは、 ヒアルロン酸製品の使用承認におけるバストへの大量注入は、ない。